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2025夏 北アルプス縦走 その3

8月6日 暴風雨

黒部五郎小舎から、鷲羽岳を経て水晶小屋まで。

今日も朝から雨、しかも風が強い。でも行くしかないので、出発する。

三俣蓮華には登らないので、巻道を使って三俣山荘まで。途中、大雪渓に遭遇。アイゼン持ったきていないので、どうしようかと思ったけど、ことなきを得た。


三俣山荘テント場で「HWV」の文字発見。法政のワンゲルだろうと思い、おばちゃん根性で話しかけてみたら、やっぱり法政だった。若者と会話して、ちょっと元気になった。


三俣山荘でガイドさんが、鷲羽岳はあまりの強風で皆、途中撤退していると言う。黒部源流ルートで水晶小屋に行ったらどうかと助言されるが、リーダー(夫)が強固に鷲羽決行を主張。しぶしぶ付いていくが、あまりの強風と岩の急登で気持ちは萎える一方。こんな悪天候に登る人がいるかと思いきや、何人かとすれ違う。そのうち、3人の山の神に救われた。


一人は関西弁のお兄ちゃん。引き返すなら絶対このまま行った方がいい
。鷲羽から水晶小屋までは2時間くらいだから、と。心配していたワリモ岳のキレットも大したことない、と言われる。


もう一人は、頂上直下で会ったおじさん。頂上の岩場の隙間で昼飯くった。唯一そこが風がしのげるよ、と。雨と風で低体温症になりそうなくらい寒かったので、何とか登ってその岩かげで休みたいと思った。

登頂…。寒さで登頂の感動はないが、確かに風はしのげた。そして、一番心配していたワリモ岳のキレット。山に入ってからゴミ拾いしながら登って徳を積んだせいか、ここでピタっと風がやんだ。ロープもあり、普通に通過できた。

最後の一人は単独行の若い女性。
こんな天気の中私一人かと思った、と話しかけてきた。みんなそんな気持ちで登っているので、私たちも人に会うと救われる。笑顔がかわいい。笑顔は人を元気にしてくれる。

さあ、気を取り直して前進するが雨風はひどくなる一方。しかも道の両サイド切れ立っている。飛ばされないように姿勢を低くして、一歩ずつ進む。利尻でも羅臼でもかなりの強風だったけど、今までで一番強いと思う。

やっとワリモ北分岐。ここから水晶小屋まで一気に行きたい。頭の中は、小屋で着替えてあったまることだけ。最後の登りをやっとやっと進み、水晶小屋到着。


この歳になってこんなことよくやるわ、と我ながら呆れます(笑)

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